Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はくはつき
白髪鬼
江戸川 乱歩
Lisez 白髪鬼 (はくはつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 046 caractères · 224 écrans
空を仰ぐと、降る様な星だ。黒い微風が、ソヨソヨと熱した頬をかすめて行く。
わしは立去ろうとして躊躇した。瑠璃子はどうしているかしら。
ふと気がつくと、どこからともなく、やさしい子守唄の声が聞えて来た。わしは何かしらゾッとして、聞耳を立てた。どうやらその声は洞窟の中から響いて来るらしい。
変だ。生埋にされた瑠璃子が、呑気らしく唄など歌う筈はないがと、気になるままに、鍵を取出してもう一度錠前をはずし、ソッと一寸ばかり扉を開いて、覗いて見ると、そこには実に異様な光景があった。
殆ど真ぱだかの瑠璃子が、腐りただれた赤ん坊の死骸を抱いて、くずれる様な笑顔でその赤ん坊をあやしながら、腰を振り振り、右に左に歩いていたではないか。
彼女は右手一杯に宝石を掴んで、それを、或は彼女自身の乱れた髪の毛の上に、或は赤ん坊の胸の上に、サラサラサラサラ、子供の砂遊びの様に、こぼしていたではないか。
「坊や、うッついでちょ。うッついでちょ。母あちゃまはね、女王様になったのよ。こんなに宝石があるのよ。ホラうッついでちょ」
訳の分らぬことを云って聞かせながら、又しても子守唄を歌い続けるのだ。