Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はくはつき
白髪鬼
江戸川 乱歩
Lisez 白髪鬼 (はくはつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 046 caractères · 224 écrans
と云うと、亭主は妙な顔をして、ジロジロわしを眺めていたが、
「アハハハハハ、地味じゃございませんよ。あなたのお年配なれば、丁度この辺の所がお似合いです」
わしはそれを聞くと、びっくりした。古袷は五六十の爺さんの着る様な縞柄だ。それがわしに似合いだとは、あんまり失敬な云い草ではないか。
よっぽど叱り飛ばしてやろうかと思ったが、この親爺があんなことを云う所を見ると、ひょっとしたら墓場の中の苦しみで、わしの相好が変り、年寄りじみて見えるのかも知れぬと気づいたので、鏡はないかと尋ねると、土間の突当りに古ぼけた姿見が懸っているのを、教えてくれた。
わしは何気なくその鏡の前へ歩いて行って、そこに映る我姿を眺めると同時に、ゾッとして立ちすくんでしまった。
鏡に映っているのは、わしではない。見るも恐ろしい怪物だ。わしは、若しやどこかにその様な怪物が立っていて、それが鏡へ映っているのではないかと、思わずあたりを見廻したが、無論誰もいる筈はない。
わしは試しに右手を上げて、頭に触って見た。すると、どうであろう。鏡の中の怪物も、同じ様に手を上げたではないか。アア、その怪物こそわしの変り果てた姿であったのだ。