Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はくはつき
白髪鬼
江戸川 乱歩
Lisez 白髪鬼 (はくはつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 046 caractères · 224 écrans
そこで彼は、その日旅に出ると偽って、姦夫姦婦が媾曳をしている現場を押え、いきなり用意の短刀で、男を一突きに突き殺してしまった。
「女房の奴、それを見ると、何だかえたいの知れぬわめき声を立てて、私に飛びかかって来ましたが、手向いでもするのかと思うと、そうではなくて、卑怯な奴ではありませんか、例の嬌態で私にあまえて、自分丈け命を助かろうとするのです。
その時のあいつの顔! アア、今でも目に見える様です。恐れの為に飛出した両眼、青ざめひき歪んだ顔、それでいて、無理に笑おうとするのです。艶かしく笑いかけて、私をなだめようとするのです。笑えば笑う程、見るも気の毒な泣き顔になるのです。
あいつは冷い手で、私の首に抱きついて、ほんとうはあんたが一番好きなのよ。忘れて――忘れて! 堪忍して! とうわずった声で、わめく様に云うのです。
併し、なんで私がその手に乗りましょう。私はあいつをはねのけ、姦夫の血に染まった短刀を、まだ温い血がダクダク流れている短刀を、女房の顔の前につきつけて、サア、これがお前の色男のかたみだ、生涯お前の肌身を離れぬ様に、ふところへ入れてやる。