Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんじゅふじん
真珠夫人
菊池 寛
Lisez 真珠夫人 (しんじゅふじん) de 菊池 寛 (きくちかん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 289 296 caractères · 578 écrans
「これが俺の息子ですよ。御覧の通の人間で、貴女にさぞ、御面倒をかけるだろうと思いますが、ゼヒ、面倒を見てやっていたゞきたいのです。少し足りない人間ですが、悪気はありませんよ。極く単純で、此方の云うことは可なり聴くのです。おい勝彦! これが、お前のお母様だよ。さあ/\挨拶するのだ。」
勝彦は、瑠璃子の顔を、ジロ/\と見詰めていたが、父にそう促されると急に気が付いたように、
「お母様じゃないや。お母様は死んでしまったよ。お母様は、もっと汚い婆あだったよ。此人は綺麗だよ。此人は美奈ちゃんと同じように、綺麗だよ。お母様じゃないや、ねえそうだろう、美奈ちゃん。」彼は妹に同意を求めるように云った。妹は顔を、火のように赤くしながら、兄を制するように云った。
「お母様と申上げるのでございますよ。お父様のお嫁になって下さるのでございますよ。」
「何んだ、お父様のお嫁! お父様は、ずるいや。俺に、お嫁を取って呉れると云っていながら、取って呉れないんだもの。」
彼は、約束した菓子を貰えなかった子供のように、すねて見せた。
瑠璃子は、その白痴な息子の不平を聞くと、勝平が中途から、世間体を憚って、自分を息子の嫁にと、云い出したことを、思い出した。