Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
Lisez 私本太平記(七) (しほんたいへいき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 330 262 caractères · 662 écrans
「なにをです」
「人が死すときの一念はあとにひくものとか聞いておる。正季はいま何を思うか」
「なにも思い残しはありません。ですがただ一つ、次の世も、いや七生までも生れかわッて、国にあだなす逆賊を撃たんものとはぞんじます」
「七生人間にか、七生鬼にか」
「はい、鬼となっても! 兄者のお望みは」
「輪廻がくりかえすものならば、わしも七たびでも人間の子に生れたいが、鬼にはなれぬ。願いはそちとかわらぬが」
「悲願と悲願、どこがどうちがうのです」
「家の小庭には花を作り、外には戦のない世を眺めたい。七生、土をかつぎ、土をたがやす、土民の端くれであってもよい。衆の中に衆和をよんで、土かつぎも幾百年の積もりをなせば、やがては浄土を築きえようか。あわれ、仏から見れば罪深い業の子だろうが」
「そんな未来、しょせん夢ですっ。兄者の夢だ」
「夢でもあれ、祈らずにいられない。正成正季の白骨も、これまでに死なせた敵味方の万骨も、祈りの供物に天地へささげる! 正季、また一同も、天地へ祈れっ。みかどのおわす都の空へもそれを祈ろう。ひとつ同胞、あらそいなき世を創らせ給え。ふたたびこの国の山野にあえなき無数の白骨を哭かしめ給うことなかれと」