Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lisez 細雪 (ささめゆき) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 194 628 caractères · 371 écrans

Aozora Bunko

「あんさん、どないです」

「僕今下で食べて来た。―――こいさんそんなに食べてええのんかいな。『腹が減っては戦が出来ぬ』云うことは聞いてるけど、舞を舞うのんにお腹張ってたら苦しいことないやろか」

「そうかて、この人、お昼御飯もあんじょう食べてえへんのんで、ふらふらで舞うたら引っくり覆る云いますねん」

「文楽の太夫は語ってしまうまで何も食べん云うやないか。舞と義太夫とは違うにしたかて、あまり食べんと置く方がええで」

「兄さん、うち、そんなに食べてえしませんねんで。口紅に触らんように少しずつ何遍も持って行くよってに、たんと食べてるみたいに見えますねん」

「僕さっきから、こいさんのお鮨食べはるのん感心して見てまんねん」

と、板倉が云った。

「何で」

「何でて、こう、金魚が麩ウをぱくつくみたいに、口を円くあけはって、えらい窮屈そうにしながら、そのわりにたんと食べはりますな」

「何や、人の口元ばかり見てる思うたわ」

「そうかて、ほんまやわ、こいちゃん」

と、悦子が声を挙げて笑った。

「そんでも、こないして食べるもんや云うこと、教せてもろてん」

「誰に」

「おッ師匠はんとこへ来る芸者の人に。