Classiques japonais avec furigana
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ききがきしょう
聞書抄
谷崎 潤一郎
Lisez 聞書抄 (ききがきしょう) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 108 821 caractères · 210 écrans
即於二南光坊一調美之体、いとにが/\しくぞみえにける。貧僧心ぼそげにたくはへをきし味噌の中へ、魚鳥の腸を入けがし給ふ。其外放埒の有様、ものにこえてをこがまし。折ふし雨篠をつき、おびたゞしくをやみもなければ、其日も御滞留ありき。御台所まかなひし侍る横田と云し者、院主へ米五石御かし候へと申ければ、此山はむかしよりさやうのたくはへは多くし侍らず、坂本よりつゞけ候へば、無レ之よし被レ申、不レ応二其求一、然間糧つきて其夜供の人々うへにつかれ、横田を各悪口しければ、己が過を補はんためにや有けむ、院主不レ届よし、さん/″\にのゝしりければ、秀次ほの聞給ふて、此山の自滅の時来たるよなど、其悪みふかゝりしなり
と。又曰く、
同十五日北野へ成せ給ふに、盲者一人杖してとをり侍るを、秀次公御覧なされ、酒をのませ候へとて、手をひかせ給ふか、即右の腕をうち落し給へり、盲者中々肝をけし、をちこち人はなきか、いたづらものめが人殺しを致し候に、おりあへや人々、助よやものゝふと、高声にのゝしりぬ、熊谷大膳亮其あり様にても助りたく思ふかと問し時、盲者察し、年頃此辺にて殺生関白が辻切を物し侍るよし聞及びし、必定是なるべしと思ひつゝ、かく盲目と成さへに、如何なる悪業にせめられて、此身と成ぬるよとかなしく存候に、如何してながらふべき、急ぎ我首を取て、