Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ききがきしょう
聞書抄
谷崎 潤一郎
Lisez 聞書抄 (ききがきしょう) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 108 821 caractères · 210 écrans
その第一は舊主の成敗を仰ぐべく三成の邸を訪ねて行った時であって、まだそれまでは、一の台の局に同情していたと云っても、一方に武士の矜りを捨てゝいなかったと云える。第二は、舊主から永の暇を賜わって、全くの座頭となり下った時である。此の時代の彼は既に武士ではなくなって、思いは日夜かの不仕合わせな上母子の身の上に馳せながら、なお内心に何故とも知れざる自責の念と慚愧の情とが往来していた。さて第三は、秀次の公達や妻妾共が三条河原で斬られた日、鹿垣の外でその有様を窺い、阿鼻叫喚のこえに断腸の思いを忍んでから後の順慶であって、彼が舊主三成の残虐を恨み、豊臣氏の天下を呪って、不昧因果の歌を吟じつゝ乞食坊主にまでなり下ったのは、実にそれからなのである。
挿絵
ところで、順慶が舊主の邸を追われた時分、あの上※(「藹」の「言」に代えて「月」、第3水準1-91-26)たちは何処にいたかと云うと、秀次の輿が高野に向った七月八日の夜、一旦徳永式部卿法印の邸へ送られたのであったが、更に七月十一日には、法印の居城である丹波の亀山へ連れて行かれた。太閤記「益田少将忠志の事」の条に曰く、