Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わかとのじょなんき

若殿女難記

山本 周五郎

Lisez 若殿女難記 (わかとのじょなんき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 611 caractères · 45 écrans

Aozora Bunko

三人の侍臣に念を押して出てゆくと、若さまは大笑いに笑いだした。

「みんな固くなるこたあねえぞ、紋太なんぞおれの家来だ、さあ呑め、隠れんぼうが悪けれあめくらの鬼だ、じゃんじゃん騒ごう」

「若さま少し静かにあそばせ」宙野が渋い顔をした。「私どもが迷惑を致しますから」

「じゃあねぎま鍋でも持って来い、そいつで呑み直しだ、早くしろ」

だが、酒宴見物もお飽きなされたでござろう、話も少々いそがしく相成った。――と申すのは、その明くる夜のことだが、琴太夫掠去の善後策を講ずるため、一味が中屋敷で集まった帰途、またしても大目付小林三之丞が暴漢に掠われたのである。こんどは供を五人伴れていたが、相手は十人で来て旋風のように誘拐し去った。後には封無しの手紙があり、「――お次は、中老、角田どの御要心のこと。大」と書いてあった。――大、大とはなに者であるか、紋太夫はすぐ若殿の安否を見にいった。酒宴の支度もしてあり、侍臣も腰元たちもいるが、若殿と宙野がみえなかった。

「若殿はいかがなされた」

「お湯殿でございます」窓井益造が肩を張って答えた。「お悪酔いをあそばされまして、醒ましにおいであそばしたのです」