Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

えいほんどじょうりくせんのぜんや

英本土上陸戦の前夜

海野 十三

Lisez 英本土上陸戦の前夜 (えいほんどじょうりくせんのぜんや) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 35 727 caractères · 72 écrans

Aozora Bunko

17

彼は仕方なく、寝床に入ることに決めた。彼は、いつもよりは多量の睡眠剤をとることによって、希望の朝をすこしでも早く迎える用意をした。

寝床に入ると、彼は、すぐ電灯のスイッチをひねった。彼は、間もなく、泥のような眠りに落ちていった。

17

午前三時半。

突如として、空襲警報を伝えて、サイレンが鳴りだした。

部屋部屋が、急にさわがしくなった。

(ふん、また空襲警報か)

このごろ、毎日のごとく夜半から暁にかけて空襲警報が鳴る。しかし多くは、空襲警報だけに終って、敵機の投弾は、殆どなかった。たまに、ドイツ機らしいのが入って来ても、その数は二三機で時間だけは相当ねばって、三四時間に亙って、市民は避難をしていなければならなかった。今夜も、きっとそのようなことであろうと思っていた。

仏天青は、一つには睡眠剤を呑みすぎたせいもあり、また一つには、日暮に宿についた臨時の客であったせいもあり、彼は起きないままに、部屋の中に放置されていた。

気がついたときには、爆弾が、しきりに落ちて炸裂していた。

彼は、起き上った。電灯をつけようと、スイッチを探していると、ばっと、突き刺すような閃光が、窓の隙間から入ってきた。