Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 鬼の面

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 082 caractères · 257 écrans

Aozora Bunko

「あの手拭を持っていたのに気が付いたことだろうな」

「柄の変った手拭で、誰でも気が付きます」

大きく「鎌」と[輪」と「ぬ」の字を染め抜いた手拭、それはひどく意気な積りで、実は此上もなく野暮っ度い手拭でした。

「その手拭を、小三郎は持って帰ったことだろうな」

「いえ、忘れて帰りました。座布団の側に落ちていたのを、お菊が見付けて後を追っ駆けたようですが、もう見えなくなってしまったとやらで、そのまま持って帰って、入口の隅に置いたようでしたが、それからどうなったか、私も気がつきませんでした」

母親がこれだけでも記憶して居たのは見付けものでした。が、その上り框のあたりに置いた手拭を、誰が持出して、お菊を絞め殺したか、其処まではわかりません。

「それから?」

平次は糸をたぐるように、静かにその後を促します。

「小三郎さんが帰ったのは一番先で、それから皆さんが帰り、若旦那の金之助さんと、小唄の師匠のお組さんが一番後まで残りましたが、それも帰ってしまったのは、亥刻少し過ぎだったと思います。若い人達が眠そうで可哀相ですから、床を敷かせて、彼方此方に休ませ、一番お仕舞にお菊が、路地の木戸を締めに外へ出たようでございます、――木戸は今朝確かに内から締って居りましたから、あの時お菊が締めたに相違ございませんが、木戸を締めてから、家の中へ