Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 152 696 caractères · 310 écrans

Aozora Bunko

ドブ板や往来に、夜のうちに落した小判が、お角が起き出すまで無事でいるわけはねえ」

「盗人を嗅ぎ出して強請たんじゃありませんか。それくらいの事はやりかねない女だ」

「盗人は容易ならぬ人間だ。それを強請るにしちゃお角の様子は暢気すぎた。俺は盗人の隠した金を探し当てたんだと思うよ」

「なるほどね」

がしかし、平次の智恵もこれ以上には遡りません。

「隣へ行って、もう一度様子を見ようじゃありませんか」

「よかろう」

二人はもう一度、多の市の家へやってきました。が、そこの陰惨な空気は、暢気者のガラッ八をも窒息させそうです。多の市はたった四五日の間に、すっかり窶れ果てて、冥土から来た幽鬼のように、物をも食わずにうめき続け、お浜はすっかり怯え切って、部屋の隅に踞ったまま、涙も涸れそうに泣いているのです。

「八、こいつはただごとじゃないぜ」

「ヘエ――」

「お浜は盗人も、人殺しも知っているんじゃないか、お浜があんなに心配するのは誰の身の上だと思う」

平次は路地を出るとこう言います。

「吉三郎じゃありませんか」

「俺もそれを考えていたよ、行ってみよう」

二人はツイ一と走り、吉三郎の家まで飛んで行きました。