Classiques japonais avec furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 152 696 caractères · 310 écrans
「黙れッ、今から二十八年前、浜松の城下で、御用金三千両盗んだ大泥棒の片割れ、手前は般若の元吉だろう」
「あッ」
「八、そいつを縛ってしまえッ」
「応ッ」
乱闘は一瞬にしておわりました。元助の元吉は八五郎に組伏せられて、キリキリ縛り上げられます。
「もう一人居るんだ。そいつは番屋へ預けて、一緒に来い」
平次とガラッ八は、引返して中の郷へ飛びました。
露の家正吉の家へ裏表から入ると、
「あ、これは銭形の親分、ちょうどお茶が入ったところだ、まず一服」
などと言うのを、
「御用だぞ、遠州の正太、神妙にせい」
平次の十手はピシリとその肩を打ったのです。
「あッ、俺はそんなものじゃない、この露の家正吉は、縛られるような悪事を働いたことはない」
「黙らないか。二十八年前三千両の御用金を盗んだ四人組の一人、その左の耳の瘤を取った疵痕が何より証拠、浜松様の御屋敷に聞き合せての上だ、間違いはない」
「嘘だ嘘だ」
「その上五千両の金を捜して、駒三郎まで殺したはずだ、神妙にせい」
「違う違う、あれは元助の仕業だ」
「いや元助じゃない、佐太郎に罪を着せるつもりで細工をしたのは、手前の悪智恵だ」
「その証拠は――」