Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 152 696 caractères · 310 écrans
「何だって? あの雌猫が殺された? いい気味だね、明日まで生きていりゃア、私が殺すつもりだったよ。あん畜生と一と晩啀み合ったので、今日は気色が悪くて仕様がないから、店を休んで朝から呑んでいたんだよ」
いやもう滅茶滅茶の機嫌です。
「お町、人一人の命に関わることだ、確りしておくれ。これだ、この櫛はお前のだろう」
ガラッ八は一生懸命でした。万七の手から受取った櫛をお町の朦朧たる酔眼の前へ持って行きます。
「私のだよ、誰が盗んで行きやがったんだ」
「確かにお前のだね」
「お静さんと一年前に対に拵えたんだよ。お静さんのでなきゃア私のさ」
「目印はないかえ」
「そんな物があるものか、針で突いたほどの傷も付けないのが自慢だったんだ。誰が一体盗んで行ったんだ」
お町の言うのは嘘らしくもありません。
「いつ盗まれたんだ、出鱈目を言っちゃならねえよ」
万七は横合から口を出しました。
「出鱈目、チ、畜生、岡っ引じゃあるまいし、お町姐さんが出鱈目を言うかい。櫛は二た月前に盗まれたんだ。町奉行所へ届出なかったのが悪きゃア、どうともしやがれ」
お町の大地に崩折れるのを尻目に、
「八兄哥、お静さんの疑いは晴れたとは言えねえな」