Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 152 696 caractères · 310 écrans

Aozora Bunko

「今朝の味噌汁が悪うございました。飯にも香の物にも仔細はなかった様子で、味噌汁を食わないものは何ともございませんが――」

「味噌汁の中毒というのは聞いたことがないな、――まア、その先を」

平次は不審の眉を顰めながらも、主人の言葉の先を促しました。

「朝飯が済んで間もなく、皆んな苦しみ出しました。――さんざん吐くのでございます。ちょうど、霍乱か何かのような、一時は臓腑まで吐くんじゃないかと思いました。が、それでもうんと吐いたのは容態が軽い方で、あまり吐かない女どもは重うございました」

「女ども?」

「死んだ家内と下女のお越でございます」

「で?」

平次はその先を促します。

「町内の本道(内科医)、全龍さんを呼んで、お手当てをしてもらい、昼頃までには、どうやらこうやら皆んな人心地がつきましたが、昼過ぎになって、つわりで寝んでいた家内がブリ返し、一刻(二時間)ばかり苦しんで、とうとう……」

主人の源吉はさすがに眼を落します。

「それは気の毒な」

「昼頃一度元気になって、この分なら大丈夫と思っていただけに諦めがつきません。どうか、親分さん、この敵を討ってやって下さい」

この春祝言したばかりの、恋女房お雪に死なれて、丸屋の源吉は少し取りのぼせておりました。