Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九) 全十冊

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(九) 全十冊 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 41 029 caractères · 82 écrans

Aozora Bunko

平次と八五郎は、代る代る言葉を尽して、竜吉の様子を話しました。

「凧糸で首を巻いて――あの羽子を挾んで――」

熱心に、吸いついたような熱心さで、細かく細かく訊き返しながら、お妙はぬぐいも敢えぬ涙に濡れるのです。

「気の毒なことに、下女のお北が、少し早目のお昼の膳を運んで行ったときは、もう手の尽しようもなかったのですよ」

平次は、娘の涙を縫って、ようやく語り終りました。

「下女のお北は、どんな着物を着ていました?」

お妙は不思議なことを訊きました。

「地味な、焦げ茶色の、木綿物の縞の袷でした」

平次は答えます。

「他に女の方は?」

「姉のお専だけ、身扮は青色小紋の、派手な袷」

「…………」

「それがどうしました、お嬢さん」

お妙は黙ってしまいました。深刻な悲しみがこの少女から、気兼も遠慮も、そして涙までも押し流してしまった様子です。が、しばらくすると、

「お昼少し前、――昼のお膳を持って行って――すると竜吉さんが殺されたのは巳刻半(十一時)私が羽子を突いていたころ、――松次郎さんをお使いにやって間もなくか知ら――」

「松次郎さんを、どこへ使いに出しました」

「…………」