Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ながやてんいちぼう
長屋天一坊
山本 周五郎
Lisez 長屋天一坊 (ながやてんいちぼう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 29 453 caractères · 57 écrans
第三席 繩屋吾助一念発起のこと
「ふん、だらしのねえ」彼女としては憤然とするものだろう、「草臥れた、眠りてえッて、どいつもこいつも、男てえ男がみんな同じことをほざきゃあがる、据膳が食えねえような睾丸なら切って捨てちまうがいい、ああばかばかしい、帰ってたくわんでも洗って、ひと汗かいて寝るとしべえか、ちょっ」
演者としては、右のような卑劣なる言辞を紹介することを、江湖に対して恥じるものである。が、長屋の独身男子たちは、演者以上に恥じた。かれらは現にその当事者であって、面前において男性である自分とたくわんを比較されたのである。
かれらがこの侮辱に対して、なにゆえに手を束ねていたかということは、出奔し去った五人の婿を前車の轍としたのみではない、が、ここではまず談話の本筋を進めることにする。
第三席 繩屋吾助一念発起のこと
並びに「系図書き師」も人の職たること
天一坊事件が江戸市民に及ぼした影響については、第一席で述べた。
繩屋吾助、いわゆる「禿」なる当人も、この事件から非常なる衝撃と示唆を受けたことは、これは人情のやむべからざるところであるだろう。彼は考えて溜息をつき、小首を捻って考え、溜息をついて、そうしてまた考えて、溜息をついてから独り言をもらした。