Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
せいどうのキリスト
青銅の基督
長与 善郎
Lisez 青銅の基督 (せいどうのキリスト) de 長与 善郎 (ながよよしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 66 703 caractères · 133 écrans
一〇
」
「私たちは。」とフェレラがいった。「むやみに人を疑ってばかりいる役人のように思われていますが、そしてまた信者たちからはそう思われるのが当然ですが、あなた方にまでそんな疑いのなぞをかける者では決してないのです。その点は安心してください。」
「考えてはみましょう。しかし作る気がしないものはなんとも仕方がありませんからね。」
役人たちは十中の九まであきらめることになって帰って行った。
一〇
裕佐がその夜妓楼を出たのは子の刻に近かった。頭はズキズキと痛んでほてり、からだは疲れていた。雪もよいの闇空から吹く新鮮な冷風が心地よく鬢や顔に当たっても枯れ果てた心の重苦しさはなおらなかった。自分は一生結局これというなんの仕事もせず、いたずらに生の悪夢にひたって平凡に死んで行く運命の者ではなかろうか。しかしそのことは案外このごろの彼には簡単にあきらめられることのような気もしていたのだった。仕事が結局なんだ。事業本位であくせくとあぶら汗を流して生き、かつ死ぬことが、与えられた束の間の生のうちに次から次と美しき幻を追い、刹那刹那を充実して酔いながら死ぬる享楽本位の生活よりも、果たしてどれだけ人生本来の意義にかなったことか、それからして第一疑問である。