Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
Lisez 魔術師 (まじゅつし) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 264 caractères · 280 écrans
緋色のカーテン
警部は明智の指定した道順を復誦して見せた。「だが、どうして君はその犯人を探し出したのです。そいつは一体何者です」
「非常に意外な人物です。無論あなたもご存じの者です」
「誰です、誰です」
警部は思わずせき込んで尋ねる。
「……」
明智が、波越氏の耳に口を寄せて、何事かボソボソと囁いた。
「そ、そんな馬鹿なことが!」
警部は飛上らんばかりに驚いて叫んだ。
「あり得ないことです。いくらなんでも……何か確証があったのですか。それについて」
「詳しく云わなければ分りませんが、無論証拠もあるのです」
それから、明智は三十分程もかかって、その真犯人を発見するに至った顛末を、詳しく物語った。それを聞いてしまうと、波越氏もやっと明智の意見に承服した。そして、十時には必ず指定の場所へ行くことを約して、辞し去った。
緋色のカーテン
夜に入って、明智のアパートに第二の訪問者があった。玉村妙子さんだ。午前、彼女から電話で予告があったので、明智の方でも心待ちにしていたのだ。楽しからぬ待人ではあったが。
併し、妙子さんは美しかった。文代びいきの明智の目にも、顔形の美しさでは、妙子さんの方が数段まさって見えることを否定出来なかった。