Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Lisez 黄金仮面 (おうごんかめん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 143 357 caractères · 287 écrans
結局行きついた所は、郊外戸山ヶ原のはずれの実に淋しい場所に、ポツンと建っている古い洋館で、場所といい建物といい、何となく不気味な感じがする上に、自動車を見ていると、いつの間に乗っていたのか、不二子さんが降りたあとから、もう一人の人物が、ヒョイと飛降りて、素早く洋館の中へ姿を消してしまったが、ヘッドライトの反射の薄あかりで、チラと見えたのは、確かに金色の顔、金色の衣裳、噂に聞く黄金仮面に相違なかった。
建物は窓という窓が密閉されていて、少しも光が洩れず、隙見をする箇所もなかったし、チラと見た怪物の姿にど胆を抜かれた老人は、逃げる様に帰宅して、惶しく事の次第を報告した。
アア、何たることだ。大鳥家の令嬢ともあろう人が、如何に魔がさせばとて、怪賊黄金仮面と媾曳をしようとは。
だが、それ丈けなればまだしも、もっといけないことは、ある日大鳥氏が用事があって土蔵へ這入って見ると、数日前まで確かにあった、家宝「紫式部日記絵巻」を納めた箱が紛失していることに気づいた。しかもつい二三日前、用もない不二子が土蔵へ這入っているのを見たという者がある。色々詮議して見たが、外に疑わしい人物はないのだ。