Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Lisez 黄金仮面 (おうごんかめん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 143 357 caractères · 287 écrans
「オヤ、変だぞ」
明智は何故ともなく、警戒の気持になった。
うつろの中から這い出したのは、果して黄金仮面であった。しかも一人ではない。次から次へ同じ衣裳の怪物が、あの世からの使いででもある様に、モクモクと湧き出して来た。
一人、二人、三人、四人だ。四人の全く同じ黄金仮面が、夜の大銀杏のうつろから這い出して来るなんて、波越警部ならずとも、恐ろしいお伽噺としか思えないではないか。
星の光に四つの黄金マントが、キラキラと怪しく輝いた。お揃いのソフト帽の下から、四つの無表情な金色の顔が、ボンヤリと見え、その三日月型の唇が耳まで裂けて、声のない笑いを笑っているのかと思うと、流石の名探偵、鬼警部も、ゾッとしないではいられなかった。
見ていると、四人の怪物は、無言のまま、足音もなくこちらへ近づいて来る。なぜだろう。偶然彼等の道が、明智達の隠れている茂みの側を通るのだろうか。それにしても、彼等はまるで、二人がそこにいることを見通して、近づいて来る様に見えるではないか。
明智は訳の分らぬ不安を感じて思わず立上ろうとした。
と、その途端、恐ろしいことが起った。ノロノロと歩いていた怪物共が、突然矢の様に走り出したのだ。