Classici giapponesi con furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate
「袈裟太郎や」
と、桂子は云った。
「寄せ手の様子はどんな塩梅だえ?」
「お話にも何んにもなりませぬ。こんな小城、おとすの朝飯前だと、このように申して油断に油断し、京都や、淀や、神崎などより、めし連れました遊君を侍らせ、乱痴気さわぎいたしおりますそうで」
「そうかえ、それは面白そうだねえ。ではわたしは見に行こうかしら」
「何をお姫様おっしゃいますやら」
「戦陣での乱痴気さわぎ、わたしは一度も見たことがないよ。参考のため見たいような気がする……そう、見に行くときめてしまおう。……袈裟太郎やお前もおいで」
「へい……しかし……わたしはお城へ……」
「お城へ帰るのは見合わせとして、わたしと一緒に行くがいいよ」
「どちらでも結構でございます」
「ではお前を連れて行くときめたよ。……お前たちも一緒に行くがいいよ」
うしろに控えていた鶏娘と、幽霊女とを振りかえり、そう桂子は笑いながら云った。
「京男と異って東男には、よいところがあるかもしれないからねえ、お前達二人も連れて行って、東男を見せてあげよう」
「まあ、お姫様イヤでございますよ」
と、まんざら厭でもなさそうな様子で、幽霊女がしなをつくって云って、鶏娘の方をチラリと見た。