Classici giapponesi con furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate
三人の前に聳えているものは、数日前に右衛門と一緒に、猩々卯ノ丸の後を追って来て、はからずもぶつかった城門のような、厳めしい姿の岩壁であった。
(何がなしに気にかかる)
で桂子は岩壁の奥を、こっそり探ってみようと思って、二人を供につれて来たのであった。
三人は木蔭に身をかくして、驚くべき光景を見ているのであった。
というのは岩壁の左側から、甲胄をつけた野武士らしい男が、五人十人あるいは二十人と、松明を振って現われ出で、罵ったり笑ったり歌ったりしながら、谷間の道を赤坂の方へ、さも元気よく行くかと思うと、そっちの方からは同じような野武士が、今日の戦場から剥いで来たらしい、鎧や胄や太刀や長柄や、旗さし物などを携えて、これも元気よく帰って来て、岩壁の右側からはいって行き、出る者と入る者とが顔を合せると、
「仕事はどうだった?」
「まず上首尾」
「まだ獲物はあるだろうな?」
「うむ、まだまだ獲物はあるが、東城の気の強い百姓どもが、本職の俺たちの真似をして、戦場あらしをやっているから、早く行かないとなくなってしまうぞ」
と、こんなことを云い合っているからであった。
「右衛門や」