Classici giapponesi con furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate
……遠慮はいらぬ、近寄ってよう見い」
「ははあ」
と云うと彦四郎は、御旗の方へ近寄って行った。
「その尊い錦の御旗を、荘司殿にはいかがいたして?」
「大塔宮様よりいただいたのじゃ」
「ナニ大塔宮様より?」
「宮様この地をお通りになられた。通してはわれら関東に対して済まぬ。そこで御旗を頂戴し、一合戦仕ったと……」
「勿体なや! 無礼者!」
叫んだ時には錦の御旗は、彦四郎の手に取り返されてい、旗持ちの武士は十間あまり、道のあなたに投げ出されていた。
「狼藉者! それこやつを!」
しかしまたもや二人の武士が、左右に数間投げ飛ばされた。
「汝らわれを誰とか思う! 大塔宮様股肱の郎党、村上彦四郎義光と知らずや! ……錦の御旗は朝敵討伐の、無上の標識、主上よりの賜物! 汝らごとき卑賎の下郎に、手渡さるべき品でない! これをもって彦四郎取り返し、宮家にお返し奉る! ……粗忽に汝らかかってみよ、二つ無き命失うぞよ!」
数町にも響く大音もて叫び、彦四郎は御旗を高くかざし、足踏ん張って睨みつけた。
使者をお堂につかわして、大塔宮様に口上を述べさせ、自身は途中に控えてい、使者が宮家より頂戴いたした、錦の御旗を大得意をもって、守護して館へ帰る途次にあった芋ヶ瀬の荘司は、彦四郎のために、御旗を取り返され罵られたが、理の当然と相手の豪勇に、胆を奪わ