Classici giapponesi con furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Leggi いやな感じ (いやなかんじ) di 高見 順 (たかみじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 292.113 caratteri · 587 schermate
すると、熔解作業だけがフキということになるわけだが、熔解した「湯」を鋳型にそそいで鋳物をつくる、その全体の作業をフキと言っていた。今でもそう言っているようだ。
このフキには材料代、燃料代をはじめとして相当の金がかかる。俺のおやじは道楽者の上、宵越しの金は持たねえ式の職人気質だったから、はいるとパッと使っていつもピーピーしていて、フキの場合はその費用を、できた鋳物を納める問屋から前借するのが常だった。前借のまた前借といったふうで、そうなると、納入品の値段も叩かれ放題で、汗みどろの仕事も工賃稼ぎにひとしい金しか手にはいらなかった。
そのくせ、工場の者を連れて派手に飲み歩くことが好きで、朝帰りには、よくウマが家までついてきた。俺は死んだおふくろが、びんの毛を手で掻きあげながら、そっと質屋へ飛んで行く姿を、幾度見たか分らない。
世帯の苦労に女の苦労、あらゆる苦労のしずくめで、おふくろは死んで行った。しかもその死に際に、おふくろは、
「おとっつぁん、ごめんなさい」
と、自分がさもさも至らなかったみたいに、おやじに詫びた。いまいましいったら、ありやしない。
おやじは男泣きに泣いていたが、