Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Leggi いやな感じ (いやなかんじ) di 高見 順 (たかみじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 292.113 caratteri · 587 schermate

Aozora Bunko

その四 コップの液体

忘れもしない、ちょうどそのころ、詩人の玉塚英信は――俺がアナ系の組合の研究会に講師として頼もうと思っていたあの玉塚は、次のようなケッタイな詩を、どこかの雑誌に発表した。ケッタイだが、俺には忘れられない詩なのである。

玉塚英信のケッタイな詩の図

俺は玉塚もリン病になったのだなと思い、俺もこの詩のように「ウミだらけの社会を血で洗おう」と思った。そのため俺は、アナ系の組合の仕事に打ちこもうと決意したのだが……。

生れて初めての恋を失ったその俺に、第二の打撃が待っていた。俺が組合の仕事に打ちこもうと思った矢先に、当のアナ系の組合に属していた工場の連中が、ごっそりと寝返りを打って、ボル派の組合に一人のこらずはいってしまったのである。

その四 コップの液体

スリコ(売薬)でごまかそうと思ったのだが、丸万が言うには、そんな姑息なことをしてて、コーガン炎にでもなってみろ(と彼は目をむいて)おめえのいるあのシタドヤ(安下宿)の部屋じゃ、外のオツボネ(廊下)を誰かが通れば、寝てるおめえの枕もとを通るようなもんだから、その足音がたちまちキンタマにびんびんひびいて、あっ痛え(と彼は顔を思いきりしかめて見せて)、廊下どころか、オカルバ(二階)の物音だって、おめえ――おめえの部屋はそう言えば、一日、陽の当らねえ北側の隅っこだったな、