Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Leggi いやな感じ (いやなかんじ) di 高見 順 (たかみじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 292.113 caratteri · 587 schermate

Aozora Bunko

天竺のオイラン――ソラマメのこと。ヤナギマメは、キザミ昆布(これがヤナギ)と豆の煮つけ。アカバトがウズラ豆。

野菜の隠語を言うと、ニンジンがヤケヒバシ。ゴボウはテツヒバシ。クロマンスとも言ったな。大根がマンスイあるいはマンスなのだ。レンコンはハチノスで、ナスはクロドリ、塩ナスはクマノイ。

牛肉なんかは、めったにお眼にかかれない。珍しく出てきたと思うと、固くて歯が立たねえ代物で、だから牛肉のことはセッタのカワ。おかずで一番多いのは通称ヤミの、ヒジキだった。

バカバカしい。もうやめよう。そうだ、タクアンはコバン。赤飯は源平ボオ。小豆が赤(源氏)でメシが白(平氏)だからだ。このリュウコ(留置場)で俺は赤飯を食ったわけじゃない。前に福井大将の狙撃事件でぶちこまれたときに、こうした隠語をあらかた覚えたのである。

何日目かの昼食後のことだった。特高の刑事が、

「願います」

留置場の扉の小窓をあけて、看守に言った。その小窓は照子の坐っていた小窓を思わせるが、留置場と私娼窟とではずいぶんちがう。

刑事がお客(新入り)を連れてきたのだ。それは思いがけないお客さんだった。