Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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それでもわたしはいく

それでも私は行く

織田 作之助

Leggi それでも私は行く (それでもわたしはいく) di 織田 作之助 (おださくのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 89.708 caratteri · 181 schermate

Aozora Bunko

そして、たいていの妓が殆んど例外なしといってもいいくらい、そんな客を取っているのである。

無論、遊廓のように強制的ではない。客を取る取らないは、女の自由意志にあるのだが、しかし誰も好んで取っているわけではなかろう。

取らねば、金がはいらぬのだ。いくら京都が女の都であるとはいえ、モラトリアム措置以来、さすがに木屋町の遊興客も旧円のころよりは少なくなり、相当売れる女でも、まともに稼いでいては月に千円かそこらの収入しかない。

千円では食費や化粧代だけに消えてしまい、借金が減るどころか、衣裳もいつも同じものを着ているわけにはいかず、新調するとなれば、それが借金の中にはいってしまい、借金はふえる一方である、だから、客を取って余分に「あかし花」や「枕金」を稼がねば、いつまでたっても借金は抜けぬのだ。

一つには、貸席のおかみへの義理もある。いやな客は断ればいいのだが、断りつづけておれば、おかみも客の手前があり、いい顔も出来ず、ひいてはその女を呼ばなくなる。いわば貸席をしくじってしまうのだ。貸席をしくじることは、ヤトナとしては自殺にひとしい。だから三度のうち一度は無理もきかねばならない。