Classici giapponesi con furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 334.472 caratteri · 667 schermate
オヤジは、あれで仕事をしているみたいだけど、なんにもしてやしないんだ。人の話も聞いちゃいねえ、ああして時計をいじくりながら、兄きの事ばっかり考えているんだ。そうかといって俺がチョウヨウの芝浦の荷かつぎにクソマジメに毎日行って稼いだって、一日に十五円だよ。そいつを又、親方が三割ぐらいピンはねるから、手取十円だ。十円で四人口がどうしてまかなえるんだよ、え、北村君?
北村 ……そりゃ、そういわれりゃ、なんともいいようがねえけどさ、でもつらいのは君んとこだけじゃないと思うんだ。今となっちゃ、みんな、どこの家でも無理に無理をしてだなあ、なんとかガンバッて行かないといけないと思うから。そりゃ君、自分一人や自分のうちだけの問題じゃない、国ぜんたいが、ノルかソルかのさかい目に来ているんだから、そこを君――
明 (歌う)米は百円する、ヤッコラサノサってんだ! ヘッヘヘ、なによいやあがる、主食の配給でもチャンとしてからにしろい。見ろ、軍需成金と軍人だけは食いぶくれていやあがるんだ。説教が聞いてあきれらあ。ほしがりません勝つまでは、一億一心バンバンザイとね!
北村 困るなあ、そんなに荒れちゃ――だれも説教なんかしてやしないじゃないか。