Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かかこうしゅ

中国の怪談(二)

田中 貢太郎

Leggi 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 107.926 caratteri · 225 schermate

Aozora Bunko

と、鳥のようにひらりと入ってきて几の前に立ったものがあった。みると二十ばかりの麗人であった。にっと笑って、

「お別れをしてから、御無事でしたか」

と言った。魚はめんくらって訊いた。

「あなたは、何人ですか」

「あなた、竹青をお忘れになって」

魚は喜んだ。

「何所から来たかね」

「私は、今、漢江の神女となっていますから、故郷へ帰ることはすくないのですが、鴉の使いが二度も来て、あなたの御心切を知らしてくれましたから、お眼にかかりに来たのです」

魚はますます喜んだ。ちょうど久しく別れていた夫妻のように懽恋にたえなかった。そこで魚は竹青を自分の故郷へ伴れて往こうとした。

「南へ往こうじゃないか」

竹青は魚を漢水の方へ伴れて往こうとした。

「西へ往こうじゃありませんか」

その相談ができないうちに二人は眠ってしまった。そして、魚が眼を醒していると女はもう起きていた。魚は眼を開けて四辺を見た。立派な家の中に燭の光が輝いていた。そこはどうしても舟の中ではなかった。魚はおどろいて起きて、

「此所は何所だね」

と訊いた。女は笑って言った。

「此所は漢陽ですよ、私の家はあなたの家じゃありませんか、南へ往かないたっていいでしょう」