Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かかこうしゅ

中国の怪談(二)

田中 貢太郎

Leggi 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 107.926 caratteri · 225 schermate

Aozora Bunko

種梨

村に一人の男があって梨を市に売りに往ったが、すこぶる甘いうえに芳もいいので貴い値で売れた。破れた頭巾をかむり、破れた綿入をきた一人の道士が有って、その梨を積んでいる車の前へ来て、

「一つおくれ」

と言った。村の男は、

「だめだよ」

と言って叱ったが道士は動かなかった。村の男は怒って、

「この乞食坊主、とっとと往かないと、ひどい目に逢わすぞ」

と言って罵った。

すると道士は言った。

「この車には何百も積んであるじゃないか、わしがくれというのは、ただその中の一つだよ、一つ位くれたところで、あんたにそうたいした損はないじゃないか、なぜそんなに怒りなさる」

側に立って見ていた人たちも道士に同情して、村の男に、

「一つわるいのをあげたらどうだ」

と言ったが、村の男は頑として肯かなかった。肆の中にいた奉公人がやかましくてたまらないので、とうとう銭を出して一つだけ買って道士にあたえた。道士はそれをいただいた後で側の人たちに向って言った。

「出家には、ものおしみをする人の心がどうしても解りません、わしに佳い梨がある、それを出して、皆さんに御馳走をしよう」

すると一人が言った。