Classici giapponesi con furigana
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ごべんのつばき
五瓣の椿
山本 周五郎
Leggi 五瓣の椿 (ごべんのつばき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 149.721 caratteri · 296 schermate
どうせすぐに放り出す女だ、二人とも、野良猫のように放り出してやる、そしてこっちはおみのと」
彼はそこで息をひそめ、片手で腫れた眼を押えながら、じっとなにか考えこんだ。
「そうだな」とやがて彼は低い声で、さぐるように、ゆっくりと呟いた、「それも手だ、うん、あの娘にはまだ気ごころの知れないところがある、そうだ、この顔を見せれば本心がわかるかもしれない」
得石は持っている盃をみつめた、「本当におれが好きで、おれと夫婦になるつもりなら、この顔を見たくらいであいそづかしはしないだろう、――もしこのざまを見て笑うか、あいそづかしをするようなら、いまのうちに諦めるほうが身のためだ」
彼は手を叩いて酒を命じた。
「まだ刻はたっぷりある」と彼は自分をなだめるように云った、「もう少し考えてみよう、なにしろ相手はまだ娘だからな」
得石はさらに二本飲んだ。
箸がころげても笑う年ごろ、という言葉が頭にひっかかっていた。たとえおみのがしんじつ自分を愛しているとしても、そういう年ごろであってみれば笑いだすかもしれない。そんなことで本心をためすなどというのは罪だ、と彼は思った。しかし一方では「泊るつもりで来てくれ」