Classici giapponesi con furigana
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しゅっけとそのでし
出家とその弟子
倉田 百三
Leggi 出家とその弟子 (しゅっけとそのでし) di 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 121.812 caratteri · 248 schermate
かえで、私はほんとうは善い人間なのだよ。皆が悪口を言うような人間ではないよ、私を悪く思ってくれるなとおっしゃいました。ちょうどその日お座敷で私に無理にお酒を飲ませたり、いたずらをなすった夜でしたのよ。
浅香 つきあうだけ深みの出る人でしたよ。私はあのように手ごたえのあるお客にぶつかった事はありませんでした。
かえで あなたと善鸞様とはいったいどんな仲だったのですの。私は今でもよくわからなくてよ。
浅香 (さびしく笑う)それはあなたと唯円様とみたようなのとは違いますよ。お互いに年を取っていますから。
かえで だってどちらも愛していらしたのでしょう。
浅香 それは愛していましたとも。
かえで ではどうしてあんなにして別れてしまったの。
浅香 それが人生のさびしいところなのよ。私もあのかたもそのようにできるようなさびしい心になってるのよ。今のあなたにはわかりませんけれど。
かえで そうお。でもいつも思い出すでしょう。
浅香 思い出しますとも。
かえで 今度はいつ京にいらっしゃるの。
浅香 いつだかわかりません。
かえで さびしいでしょう。
浅香 (涙ぐむ)ねえさんはそのさびしさにもうなれているのよ。