Classici giapponesi con furigana
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しゅっけとそのでし
出家とその弟子
倉田 百三
Leggi 出家とその弟子 (しゅっけとそのでし) di 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 121.812 caratteri · 248 schermate
第三場
仏様のみ名はあなたの死によってますます讃められるのでございましょう。
親鸞 仏さまのみ名をほめたてまつれ……(次第に夢幻的になる)わしの心は次第に静かになってゆく。遠い、なつかしい気がする……仏さまが悲引なさるのだ……外は涼しい風が吹いているのだね。
唯円 (ぞっとする)はい。いいえ、あかあかと入陽がさしています。
親鸞 近づいて来るようだ。兆が……座敷はきれいに掃除してあるね。
唯円 塵一つ落ちてはおりませぬ。
親鸞 わしのからだは清潔だね。
勝信 昨日、御沐浴あそばされました。
親鸞 弟子たちを呼んでおくれ。皆呼んでおくれ。わしが暇乞いするために。最後の祝福をあたえてやるために。
勝信 かしこまりました。(立ち上がる)
唯円 (深き動揺を制する。小声で勝信に)お医者様を。
勝信いそぎ退場。
唯円 (親鸞の手を握る)お師匠様。お気をたしかにお持ちあそばしませ。
親鸞 (うなずく)お灯明を。仏壇にお灯明を。南無阿弥陀仏。
第三場
舞台、第一場に同じ。夜。淡白い空に黒い輪郭を画している寺の屋根。その上方に虹のような輪をかぶった黄色な月がかかっている。通用門の両側には提灯を持った僧二人立ちいる。