Classici giapponesi con furigana
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しゅっけとそのでし
出家とその弟子
倉田 百三
Leggi 出家とその弟子 (しゅっけとそのでし) di 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 121.812 caratteri · 248 schermate
それでみんな心配しているのだよ……ほんとに何もしらないで。(涙ぐむ)空飛ぶ鳥でさえ羽音をひそめて憂鬱いでいるような気がするのに。
お利根 かあさま。もう泣かないで。あたしどうしましょう。(お須磨に)須磨さま。ごめんなさい。
お須磨 もうけんかしないわ。かあさま。
勝信 (二人の子を抱く)仲よくするのですよ。さ、きょうはもう内へはいって、静かにしてお部屋でお遊び。
お須磨 かあさまは?
勝信 私は少し用があります。あとで行くからね。
お利根 そうお。
二人の少女門より退場。
勝信 空ゆく雲もかなしそうな気がする。大きな不幸がやがて地上におとずれる前ぶれのように。(門の内を見る)お輿が来るようだ。お医者さまのお帰りなのだろう。(門のほうに行く)
輿一丁門より出る。
唯円 (輿の後ろに従うて登場。門の出口に立つ)気をつけてお越しあそばしませ。
勝信、門口に立ち腰をかがめて見送る、輿の中より何か挨拶の声聞こゆ。輿去る。
唯円 (しおれて沈黙したまま立っている)
勝信 お医者はなんとおっしゃいますか。
唯円 (絶望したように)あゝ。人類はその最大なものを失うのか。
勝信 では、やはりもつまいと……