Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 290.735 caratteri · 566 schermate
用意調うかと問うと、用意十分と答えたので、獅サア始めようと川を跳び越えて見れば亀はすでに彼岸に居る、またこの岸へ跳び来って見ればやはり亀が早渡り着いている、同じ花莟を一つ含んでいるから二疋の別々の亀を獅が同じ一疋の亀と見たんだ、獅焼糞になり何と貴様は足の捷い亀だ、しかし予ほどに精力が続くまいいっそどっちが疲れ果て動くことのならぬまで何度も何度も試して見ようじゃないかと言うと、亀は一向動かずに二疋別々に両岸に坐りおれば好いのだから異議なくサア試そうと答えたので、獅狂人のごとく彼岸へ飛んだり此岸へ飛んだり何度飛んでも亀が先にいるのでついに飛び死に死んでしまいました。
シャムの話には金翅鳥竜を堪能するほど多く食おうとすれどそんなに多く竜はない、因って金翅鳥ある湖に到り、その中に亀多く居るを見てこれを食い悉くそうとした爾時亀高声に喚んでわれらをただ食うとは卑劣じゃ、まず汝と競駈して亀が劣ったら汝に食わりょうというと、金翅鳥しからば試そうと言って高く天に飛び上がった、亀はたちまちその眷属一切を嘱集して百疋と千疋と万疋と十万疋と百万疋と千万疋とそれぞれ一列に並んで全地を覆うた、金翅鳥その翼力を竭し飛び進むとその下にある亀がわれの方が早くここにあると呼ばわる、いかに力を鼓して飛んでも亀が先に走り行くように見えて、とうとう