Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 290.735 caratteri · 566 schermate
限り射たまえと、戦いの刻限を告げ確かり食事して働いてくれと頼んで去った、七人木で庵を造り鏃など鋭いで弓弦括って火焼いて夜を明かし、朝に物吉食べて巳の時になりて敵来るべしといった方を見れば、風吹いて海面荒れ光る中より大きな火二つ出で来る、山の方を望めば草木靡き騒ぐ中よりまた火二つ出で来る、澳より近く寄するを見れば十丈ばかりの蜈蚣で上は□□に光り左右の眼(?)は赤く光る、上から来るは同じ長さほどの臥長一抱えばかりな蛇が舌嘗ずりして向い合うた、蛇、蜈蚣が登るべきほどを置いて頸を差し上げて立てるを見て蜈蚣喜んで走り上る、互いに目を瞋らかして相守る、七人は蛇の教えの通り巌上に登り箭を番えて蛇を眼懸けて立つほどに蜈蚣進んで走り寄って互いにひしひしと咋えて共に血肉になりぬ、蜈蚣は手多かるものにて打ち抱きつつ(?)咋えば常に上手なり、二時ばかり咋う合うて蛇少し弱った体で釣り人どもの方へ目を見やるを、相図心得たりと七人の者ども寄りて蜈の頭から尾まである限りの箭を筈本まで射立て、後には太刀で蜈の手を切ったから倒れ臥した、蛇引き離れ去ったから蜈蚣を切り殺した、やや久しゅうして男極めて心地悪気に顔など欠けて血出でながら食物ども持ち来って饗し喜ぶ