Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 290.735 caratteri · 566 schermate
もっとも小栗の話の大要は、『鎌倉大草紙』に載せた事実に本づき、むやみに改むる訳にも往かぬところから、『金驢篇』の模倣はほんのそこここに止まる。それから俗に小栗の碁盤の曲乗りなど伝うるに似た事は、前項でインドの智馬が蓮花を蹈んで行いたのと、広嗣の駿馬が四足を合せて、一の杭の頂に立ったのとだ。躑躅と同科のアセミまたアセボを『万葉集』に馬酔木と書き、馬その葉を食えば酔死すという。「取つなげ玉田横野の放れ駒、つゝじの下に馬酔木花さく」と俊頼は詠んだ(『塵添嚢抄』九、『夫木集抄』三)。紀州で、その葉の煎汁で蘿蔔の害虫を除く。これと同じくアンドロメヤ属に隷く、小木ラタンカットは北インドに産し、その若葉と種子は牛や羊を毒すといえば、日本の馬酔木もしっかり研究せば、敵の軍馬を鏖殺すべき薬科を見出すかも知れぬ。その時や例の錦城館のお富の身請をソーレターノーム。
ミッチェル教授説に、馬や驢や花驢は十五乃至三十歳生活するが、往々五十に達する確かな例あるがごとしと。スコッファーン説に、スコットランドの古諺に、犬の命三つ合せて馬の命、それを三つ合せて人の命、それから鹿、鷲、槲樹と、三倍ずつで進み増すとあるそうで、馬と鹿の間に人があるも面白い。