Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 290.735 caratteri · 566 schermate
既に出て山に入り、一仏塔に至り、欲愛を捨離し、出家して道を為む。九十日にして閻浮提のあらゆる経論を誦し、皆ことごとく通達す〉。それより竜宮に入って深奥の経典を得、大乗の祖師となり、大いに仏法を興したそうだ。隠行の香薬とは、支那で線香を焼いて人事不省たらしめて盗みを行う者あるごとく、特異の香を放ち、守衛を不覚にして宮中に入ったのであろう。
日本戒律宗の祖鑑真は唐より薬物多く将来し、失明後も能く嗅いで真偽を別ち、火葬の節異香山に満ちた。元興寺の守印は学法相、倶舎を兼ねた名僧で、不在中に来た客を鼻で聞き知った。勝尾寺の証如は過ぐる所の宅必ず異香を留め、臨終に香気あまねく薫じた。その他名僧名人に生前死後身より妙香を出した伝多きは、その人香道の嗜み深く、その用意をし置いたらしい。木村重成ら決死の出陣に香で身を燻じた人多く、甚だしきは平定文容姿言語一時に冠絶し「人の妻娘何に況や宮仕へ人は、この人に物いはれざるはなくぞありける」(『今昔物語』)。しかるに本院の侍従にのみ思いを遂げず、その欠点を聞いて思い疎みなばやと思えど何一つの欠点を聞かず。因ってその不浄を捨てに行く筥を奪い嘗るに、丁子の煮汁を小便、野老に香を合せ大きな筆管を通して大便に擬しあったので、その用意の細かに感じ、いかでかこの人に会わずしてはやみなんと思い