Classici giapponesi con furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Leggi 南国太平記 (なんごくたいへいき) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 493.291 caratteri · 991 schermate
「どうも、恐れ入ります」
番頭は、自分の鼻を押えた。客が、くつくつ笑った。庄吉は、懐から、紙入を出して
「帳場へ、あずかっといとくれ」
「確かに――只今、お印をもって参ります」
番頭は、こう云って、一人の女中へ
「奥に、薩摩っ坊がいるで、余り、近寄らんように――煩いから」
と、囁いた。庄吉は、手を振り、足を上げて
チャカ、スチャラカ、ステテンテン
お馬は、栗毛で、金の鞍
さっても、見事な
若衆振り
紫手綱に、伊達奴
鳥毛のお槍で
ほーいの、ほい
チャカ、スチャラカ、スッチャンチャン
栗毛の、お馬に、米つんで
さっても、見事な
与作どん
縄の手綱に、半襦袢
小万の手を引き
はーいの、はい
庄吉は、女達を従えて、二階から、下へ降りて来た。勝手元の女中も、店の間の女も、向う側の人々も、その騒がしさと、踊と、唄とに集まって来た。
「余り、奥へいらっしゃらんようにの」
「判ってらあ――へん。奥にゃ、天神、寝てござる。中にも、天神寝てござる。奥の天神のいうことにゃあ――」
庄吉は、畳廊下を、よろよろしながら、女達と少し離れて、一人奥の方へ、進んで行った。女共は、番頭に止められて、階段の下で一塊になって