Classici giapponesi con furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Leggi 南国太平記 (なんごくたいへいき) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 493.291 caratteri · 991 schermate
それに、俺が、仙波の娘と知ってのことだろう。ぐるになって、妹を殺すつもりかって、叱られたのにゃあ弱ったよ。しかし、流石、薩摩七十七万石を、手玉にとる妹だけに、捌けてらあ、小藤次、お前、あの女に、惚れているんだろうって、図星だね。注意おしよ、一筋縄で行く女じゃあねえから、いうことを聞かして、寝ている間に、咽喉でもやられたら、何うする気かえ、ときたよ。こいつも尤もだ。仕方ねえから、何あに、あっしも男だ、男の力できっと口説き落しまあす、と、大言をはいて来たが、妹の手前だって、お前に、振られた、振られたが、命は助けてやったとは、真逆いえねえじゃねえか」
深雪は、小藤次の言葉を、半分聞きながら、あとの半分では、この場の処置と、父の死のこととを考えていた。そして
(後は、とにかく、この場は、承知しておいて、とにかくも、ここを逃げられるものなら、一旦は逃げ出さなくては)
と、考えた。
「いろいろ、と、込入った事情もあろうが、とにかくだ、人間って奴は何が大切だって、出世が大切だ。大工上りでも、出世すりゃ、先祖代々、馬廻りで候のが、ぺこぺこお叩頭すら。お前が、俺の女房になってみな、化粧料だけで、五十石は、俺、妹からむしり取ってでも、差上げちまうよ。