Classici giapponesi con furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Leggi 南国太平記 (なんごくたいへいき) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 493.291 caratteri · 991 schermate
御供女中が、少うても三人つかあ。外へ出るにゃあ、女乗物だ。お前は、武士の娘で、朝から晩まで、御座り奉るで育ってきたから、職人気質は、下品に見えるだろうが、これで、付合うと、なかなかいいもんだぜ」
襖の外には、二人の侍女が、深雪の見張として、坐っていた。小藤次の、時々の大声が漏れて来ると、盗み笑いをしていた。
「俺あ、男の意地で、うんと云わせるんなら、ふん縛っといても、思いを遂げるぜ。俺が、このままじゃあ逃げるかも知れねえから縛って、猿ぐつわをはめてと、一言云や、それでいいんだ。俺あ、そんなことはしたくねえ。俺が、首ったけなら、お前が、臍ったけ、好いてくれりゃあ、只今死んじまってもええと、こういう御心底だ。うん、と承知してくれりゃあ、後とも云わずに、四国町の家へ連れて戻って、内祝言、高砂やって奴は、ちゃんと、美々しくしてからのことにして、今夜の内に、女房だ。ええ、深雪、その方が、当節あ利口だろうぜ」
「ええ」
深雪は、微かに、答えた。小藤次が
「本当かい?」
「ええ」
「判ったかい」
「はい」
「ええが、はいになった。しめたっ」
小藤次が、笑って、おどけた手付をすると同時に、深雪も、笑った。