Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Leggi 南国太平記 (なんごくたいへいき) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 493.291 caratteri · 991 schermate

Aozora Bunko

ただ、違法であると、申すのみでござります」

「お上が、御決裁済みなら、よいではないか」

「お上が、法を乱して、よい、という訳がござりますか? 法は、仮令、老公たりとも、将軍たりとも、乱すことは出来ませぬ。重い方こそ、なるべく、法の表に従うようになさるのが、順でござりますが、上よりこれを乱して、何んとして、下を取締りますか」

川上は、左肩を聳かして、右手を、膝の上へ握り拳にして突き立てた。

「議論を、吹っかけるのか」

「左様、御心得が、無さすぎると考えまする。第一に、この、書状の人々は、藩中に於ても、屈指の人物であり、人望もあれば、人品もよく、訳もないに、不敵の振舞などなさる方ではござりませぬ。その方々を、一応の取調べもなされずに、即日、切腹などと――それで、何んのための大目付、何んのための、裁許掛でござりますか?」

川上は、顔を赤くして、平を、じっと、睨みつけた。

「宮中、府中の別がなくなることは、古より、その家の滅亡の基とされております」

川北が、静かにいった。

「それが、お由羅様、お入り以来、次第に乱れ勝ちにて、そのため、家中が二派に分れるようなこととなり、ひいて、此度の大事。