Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Leggi 南国太平記 (なんごくたいへいき) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 493.291 caratteri · 991 schermate

Aozora Bunko

「いつかの猿か、敵討ちに来たのだの」

と、いった。月丸は、膝も、拳も、脣も顫わせながら、呼吸を荒くして、義観を、睨みつけていた。小太郎が

「無礼なっ、百城。何事じゃっ、何事じゃっ、その様は」

舎の中へ、響き亙るように怒鳴った。月丸は、ちらっと、小太郎を見たが、すぐ、義観へ

「ずく入」

と、罵った。それを聞くと、小太郎は、立上りざま

「出ろ」

小太郎の突いて来る手を避けて、月丸は、肩を躱して

「何をっ」

「無礼者、出ろっ」

二度目の小太郎の突く手を肩に受けて、月丸は、よろめいた。そして、小太郎を、鋭く睨んで

「の、残りの勝負だ。出い。坊主諸共叩っ斬ってくれる」

と、叫ぶと、縁側へ、足早に出て行った。南玉が、周章てて、身体を引いた。義観は、脣を尖らして、眼に、微笑を浮べて、眺めていたが

「小太郎」

と、呼んで、転がっていた脇差を、取って

「戻してやれ」

「はい」

小太郎が、脇差の抜身を持って縁側へ出ると、月丸は、襷を、袖の中から、取出していた。右手が痛むらしく、不自由そうであった。だが

「支度をせい、うぬから先に、勝負だ」

と、叫んだ。小太郎は、縁側へ、脇差をおいて

「これへ置く」