Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Leggi 南国太平記 (なんごくたいへいき) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 493.291 caratteri · 991 schermate
何うも、めっきり冷とうなりあがって、京は冷えるってが、本当に、ぞくぞく冷えやがる。冷え山なんて、ここから出たのだろう」
と、喋りつつ、炉のところへ、坐った。
「火が、弱いじゃござんせんか」
「いいえ、このお薬は、松の葉か、馬糞がよろしいので、ございますって。炭火などで、かっと、煎じては効がないと、義観様、いろいろと、焚き物のことを教えて下さいましたが――お師匠さん、お粥は、土鍋で、松の木で炊いたのが、一番おいしいそうでございますって。そして、その土鍋も、京の東山の、陶清の、分厚なのがいいって。だから、ここのお粥は――」
「六十になるまで、お粥のことばかり、試して来たんだからの、あの義観和尚。和尚がお粥でくりゃ、俺、梅干で行かあ。梅干あ、五月一日、巳の一点に、下から数えて、十番目の枝の、端から数えて五番目の実をもいだのが、一番うまえ――」
「ああ、お帰り――」
と、深雪が聞えて来た足音へ呟いた。
「さあ来い、お粥坊主」
勝手口へ、義観が現れて、南玉を見ると
「ああ、南玉、小太郎のところへ、すぐ行ってもらいたい」
「へっ、お粥の講釈にな」
「何?」
義観は、炉の中の火加減を見て