Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
てんぽうのひこうじゅつ
天保の飛行術
野村 胡堂
Leggi 天保の飛行術 (てんぽうのひこうじゅつ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.024 caratteri · 28 schermate
お通の舌は辛辣に動きます。
「何を、すべた奴ッ、誰がお前なんかに怖れるものか、奥村の殿様の手前、許しておけば際限の無い女だッ」
主殿の後ろから躍り出したのは、好い男の鶴次郎です。
「フフン、犬奴ッ、――猿奴ッ、いえ、犬だって猿だって、お前よりは優しだよ。人前でこそ男一匹らしい口をきくが、三月前までは私の前に這い跼って、散々御機嫌を取ったお前じゃないか」
「嘘をこけ」
「こう素破抜かれたら、少しは顔でも赤くするが宜い、――私を嫁にするとかなんとか、宜い加減な嬉しがらせを言って、父さんの仕事場に入り込み、大事の機構を盗んで逃げ出したのは誰だえ」
「嘘だ、嘘だ」
「その機構に、商売物の竹田人形師の器用な細工をあしらって、金沢の重役方に売り込み、殿様のお言葉まで頂いて、士分とやらに取り立てられた大泥棒野郎じゃないか」
「黙れッ、えッ、黙らないか女」
鶴次郎は必死とわめき立てますが、お通の舌は少しも責手を緩めません。
「その上、奥村の殿様に取り入って、里代さんとやら、なんにも御存じないお姫様をだまし込み、聟になる約束までしたというじゃないか――半年前、この私と夫婦約束をしたのは一体どうしてくれるんだい。