Classici giapponesi con furigana
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おんなはおなじものがたり
女は同じ物語
山本 周五郎
Leggi 女は同じ物語 (おんなはおなじものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.279 caratteri · 44 schermate
と命令した。彼は狼狽し、いやだと云って逃げた。するとつなは顔をしかめて軽蔑し、またしても「男のくせにいくじなしね」とからかった。
「そういうことは誰にもありますわ」と紀伊が云った、「そのくらいのじぶんは、なんとなく躯に興味があって、お互いに躯を見せあいたくなるものですわ」
「紀伊もしたのか」
「あら、――」と彼女は赤くなった、「いまは若旦那さまが話していらっしゃるのでしょう、わたくしのことはあとで申上げますわ」
「うん」と広一郎は云った、「だがかんじんなのはそのことじゃない」
躯の比べっこで逃げたあとで、つなが「いいことを教えてあげましょうか」と云った。いいことってなんだ、彼は警戒した。つなは肩をすくめ、くすくすと笑った。そして、潜りっこをあんなふうにしては負けるにきまっている、途中で頭を出して息をするのだ、と云った。あたしなんか二度も三度も頭を出して息をした。あなたはばか正直で、「お知恵がないのね」と云うのであった。
「私は口惜しかった」と広一郎は云った、「いつかはやり返して、こっちで笑ってやろうと思った、ところがいつもやられてしまう、笑われるのはいつもこっちなんだ」