Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おんなはおなじものがたり

女は同じ物語

山本 周五郎

Leggi 女は同じ物語 (おんなはおなじものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.279 caratteri · 44 schermate

Aozora Bunko

十

「お側に仕えてみて、それでもお気にいらなかったら諦めるつもりでした。決してお騙し申したのではございません、あなたのお眼で、つながどう育ったかをみて頂きたかったばかりでございます」そして花嫁は嗚咽した、「――堪忍して下さいますでしょうか」

「夢を見ているようだ」と広一郎は云った、「――すると茗荷屋の娘というのは」

「よのさんは稽古友達ですの」

「母は知っていたのか」

「はい、――」花嫁は啜りあげた、「どうぞ堪忍して下さいまし、わたくし、あなたの妻になりたい一心だったのですわ」

広一郎はあがった。すっかりあがってしまい、どう答えていいかわからなくなった。そこで鼻が詰ったような声で云った。

「おまえは誓いをやぶらなかった、つまり、私のところへ戻って来たわけだな」そして、すばやく指で眼を拭いて、ばかなことを云った。

「三つ星さまはまだあるだろうね」

十

「もう一と月になるな」と竜右衛門がその息子に云った、「もう一と月になる、うん、――どうやら無事におさまったらしいな」

「ええ」と息子が答えた、「無事にいっています」

「おれの云ったことが思い当ったかね」と父親が云った、「結婚してしまえば、女はみな同じようなものだ、ということがさ」