Classici giapponesi con furigana
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いえ
家
島崎 藤村
Leggi 家 (いえ) di 島崎 藤村 (しまざきとうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 141.411 caratteri · 285 schermate
「どんなに強くても宜う御座んすか」とお俊が聞いた。
「可いとも。お前達の力なら……背中の骨が折れても関わない」
「後で怒られても困る」とお延は笑った。
叔父は娘達に吩咐けて、「もうすこし上」とか、「もうすこし下」とか言いながら、骨を噛まれるような身体の底の痛みを打たせた。
日延に成った両国の川開があるという日に当った。お俊やお延は、森彦の旅舎へも寄ると言って、午後の三時頃から出掛る仕度をした。そこへお俊の母お倉が訪ねて来た。お倉は、夫が頼んで置いた金を受取りに来たのであった。
「母親さん、御免なさいよ――着物を着ちまいますから」
とお俊は母に挨拶した。お延も従姉妹の側で新しい浴衣に着更えた。
お倉は三吉の前に坐って、娘の方を眺めながら、
「三吉叔父さんに好いのを買って頂いたネ。叔母さんの御留守居がよく出来るかしらん、そう言って毎日家で噂をしてる……学校の御休の間に、叔父さんの側に居て、種々教えて頂くが好い……」
三吉は嫂と姪の顔を見比べた。
「真実に、御役にも立ちますまい。黙って見ていないで、ズンズン世話を焼いて下さい」
「母親さん、鶴ちゃんはどうしていて?」