Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

いえ

家

島崎 藤村

Leggi 家 (いえ) di 島崎 藤村 (しまざきとうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 141.411 caratteri · 285 schermate

Aozora Bunko

「Sさんには、この節は稀にしか逢わない」と三吉は嘆息しながら、「何となく友達の遠く成ったのは、悲しいようなものだネ」

「オヤ、叔父さんはああして近く住んでいらしッたじゃ有りませんか」

「それがサ……この画をSさんが僕に描いてくれた時分は、お互に山の上に居て、他に話相手も少いしネ、毎日のようによく往来しましたッけ。僕が田圃側なぞに転がっていると、向の谷の方から三脚を持った人がニコニコして帰って来る――途次二人で画や風景の話なぞをして、それから僕がSさんの家へ寄ると、写生を出して見せてくれる、どうかすると夜遅くまでも話し込む――その家の庭先がこの画さ。あの時分は実に楽しかった……二度とああいう話は出来なく成って了った……」

「友達は多くそう成りますネ」

「何故そんな風に成って来たか――それが僕によく解らなかったんです。Sさんとは何事も君、お互に感情を害したようなことが無いんだからネ。不思議でしょう。実は、此頃、ある友達の許へ寄ったところが、『小泉君――Sさんが君のことをモルモットだと言っていましたぜ』こう言いますから、『モルモットとは何だい』と僕が聞いたら、大学の試験室へ行くと医者が注射をして、種々な試験をするでしょう。